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表情筋トレと、表情レッスンの違い

  • 執筆者の写真: 直美 相沢
    直美 相沢
  • 1 日前
  • 読了時間: 3分

「表情を良くしたいのですが、表情筋トレーニングをした方がいいですか?」


レッスンをしていると、このようなご質問をいただくことがあります。


私自身は、表情筋トレーニングよりも表情レッスンの方が大切だと考えています。


なぜなら、表情が良くなることと、顔の筋肉が動くことは別だからです。


表情筋トレーニングは、顔の筋肉を動かしやすくするためのものです。


頬を上げたり、口角を上げたり、普段使わない筋肉を動かしたり。


顔の機能面へのアプローチと言えるでしょう。


一方で、表情レッスンの目的は違います。


目指しているのは、


「その人らしい魅力や感情が自然に伝わる表情」


です。


例えば、ピアノを弾く人が指の筋力を鍛えたとします。


指がよく動くようになったからといって、それだけで美しい演奏ができるわけではありません。


フィギュアスケート選手も同じです。


筋力トレーニングは大切ですが、それだけで人を惹きつける演技になるわけではありません。


技術や表現力が必要です。


表情も同じだと私は考えています。


頬が上がる。


口角が上がる。


筋肉が動く。


それだけでは、魅力的な表情にはなりません。


表情には、感情や空気感、コミュニケーション、その人らしさが含まれているからです。


私が表情筋トレーニングだけでは十分ではないと考える理由の一つに、「癖」があります。


表情の使い方が分からないまま顔だけを動かす練習をすると、


口角だけを上げる癖、


目を見開く癖、


力んで笑う癖、


不自然な作り笑顔の癖、


がついてしまうことがあります。


実際、レッスンに来られる方の中にも、そのような状態の方は少なくありません。


ご本人は一生懸命練習されているのですが、残念ながら魅力的な表情とは少し違う方向へ進んでしまっていることがあります。


レッスンの中でこのお話をすると、


「私も、表情筋を鍛えることと表情が良くなることは別だと思っていました」


とおっしゃる方が時々いらっしゃいます。


また、


「だから表情筋トレーニングとは違うんですね」


と腑に落ちたように話される方もいます。


多くの方が、なんとなく違和感を持ちながらも、それをうまく言葉にできずにいるのかもしれません。


表情を良くしたいと思っていたのに、いつの間にか顔の動かし方ばかりに意識が向いていた。


そんなことに気づかれる方も少なくありません。


もちろん、レッスンの中では頬を上げる練習も行います。


表情筋も使います。


ただし、それは筋肉を鍛えることが目的ではありません。


どの高さまで頬を上げるのか。


目とのバランスはどうか。


口元は自然か。


その人らしさは残っているか。


そうしたことを確認しながら練習していきます。


良い表情を練習する中で、結果として必要な筋肉も使われていく。


私はその順番が大切だと考えています。


表情は、単なる顔の運動ではありません。


人とのコミュニケーションの中で使うものです。


言葉を話せることと、相手に気持ちが伝わることが別であるように、


顔の筋肉が動くことと、相手に好印象や安心感が伝わることも別です。


だから私は、顔を鍛えることよりも、その人らしさや感情が自然に伝わる表情を身につけることを大切にしています。


それが、表情筋トレーニングと表情レッスンの一番大きな違いだと思っています。





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